【 これまでの活動内容 】                                                                                                                                                                        <復興会議・イベント関連> ★「南相馬世界会議」運営 ★「南相馬ダイアログイベント」運営 ⇒お父さん会議・お母さん会議開催 ★「みんな共和国」運営 ⇒みんなの家族会議開催★                                                                                                            <家族の安心サポート関連> ★「南相馬除染研究所」会員 ★「保育園」の緊急除染支援 ★「乳幼児宅」の緊急除染支援 ★「放射能・除染」相談・アドバイス ★「希望の桜」プロジェクト   

2012年09月19日

【 放射線教育支援サイト“らでぃ”のコラム掲載のお知らせ 】


放射線教育支援サイト『らでぃ』に私のコラムが掲載となりました。

放射線教育支援サイト『らでぃ』は⇒コチラ


“らでぃ”とは(抜粋)
 新学習指導要領において中学校理科「放射線」に関する内容が組み込まれることになりました。
約30年ぶりに復活するその指導内容は理科第一分野「科学技術と人間」の「エネルギー資源」に関わる項目において「放射線の利用とその性質についても触れる」と表記されているものの、総合学習などで「エネルギー」に関する教育実践に取り組んだ中学校の事例を除き、現職の理科教師のほとんどがこの項目について実際の指導経験が無い状況にあります。
 放射線教育推進委員会では中学校理科新学習指導要領に記載された「放射線」にかかわる教育の支援を同ホームページを通じて行って参ります。

私のコラムは⇒コチラ

読みやすく書いたつもりですが、いかがでしょうか。
これから放射線教育にもっともっと力を入れていくべきかと思っています。


以下抜粋です。

コラム第19回

「ドン・キホーテと風車」

市民団体 走れ南相馬 代表(よつば保育園副園長)
近藤 能之 氏

 メールチェックをしていると、知り合いから一通のメールが届きました。
「ヨシユキ先生、ドイツのテレビ局が先生のことをこんなに酷く言ってますよ!」
と、かなり憤っており、取材を受けたドイツのテレビ番組をネットで見てのメールでした。

 私は被災地である福島県南相馬市在住で、保育園を運営しています。
南相馬市では、行政主導による除染は未だに進んでおらず、
乳幼児を持つ親たちは放射能による不安を抱えながら生きています。

 その中で私は園児宅の除染を週末ボランティアと共に行っています。
土日でやっと1軒の除染が完了というペースで、全体ではまだ20軒というペースです。
南相馬市内は震災前7万人以上が住んでいましたが、
震災の原発事故により現在は4万人を超える程度です。
家の軒数から鑑みても、1%に満たない20軒…それが現実です。

ドイツのテレビ局では、私のことをこう言っていました。
「彼はまるで風車に向かうドン・キホーテのようだ」と。
…なるほど、言い得てます。
当たっているだけに、なぜか私は怒る気には全くなれませんでした。

 ドン・キホーテはたしかに一人で風車に立ち向かっている“愚か者”の象徴です。

 私はこの除染について、始める時から
「これは途方もない長い時間がかかることだ」ということをわかっていました。
土日に一軒とすれば、例え毎週休みなく除染した所で
一年かかってもわずか50軒の除染が終了する程度に過ぎないのですから。
しかも私は除染のプロでもない、ただの民間人です。
放射線量を下げるための研究と努力は精一杯していますが…。
まあ元々除染のプロなどいる訳ではないのですが…。

始める前から、わかっていたことでも…やらないではいられなかった…。
なぜなら、待っていても何も変わらないと思ったから。
ただ待つことが一番のストレスであり、精神的苦痛でもあります。

 私は改めて考えました。
ドン・キホーテの立ち向かっている「風車」の意味するところを。
果たして「風車」は何を意味しているのでしょうか?
一人一人思う所は違うと思いますが
…小さなものが大きなものに立ち向かっていくことは果たして無力で無意味なことなのでしょうか?

たとえ、1人の力は僅かな力でしかなくとも、
多くのあきらめない人たちが集まって、
そして動いたならばきっと不可能と思えるようなことでも可能になるのではないか?

その大きなものに立ち向かっていくこと自体が愚かで無駄なことだと言って眺めている人こそが最も愚か者と言えやしないか?…と思うのです。

 私は除染が終わって、線量が安心できる数値まで下がったのを見てホッとした家族の安心感溢れる笑顔を見るたびに、思うのです。

「たかが一軒、されど一軒」だと。

一緒に動いている県内外からのボランティアも、家族の笑顔を見て、
その感動を共有することができるとともに、自分の存在価値や動くことの意味の大きさに気付きます。
そして得られた大きな達成感や充実感が、明日への一歩を踏み出す糧となります。

小さな力が集まれば、時間はかかるかもしれないけれど、
たとえどんな大きなものでも倒すことができる…そう信じてこれからも動いていく“愚か者”でありたいと思っています。

でも、知識のない愚か者とは言われたくない
…もっと自分で放射能のことについて勉強して、より正しい知識を得て、そしてより正しく教えることができるようにもっと自分自身を高めていかねばなりません。

 私にとっての「風車」とは、“あきらめてしまう自分”“何もしないでいる自分”なのかもしれません。



   
posted by メロス at 18:03| Comment(0) | 除染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。